Sukhoi Su-27 "Flanker"
スホーイ設計局 Su-27 "フランカー"
![]() ロシア空軍 Su-27 |
<概要>
防空軍で使われていたYak-28Pファイアバー、Su-15フラゴン、Tu-128フィドラーの後継機と、
Su-24フェンサーのディープストライク時の護衛機として、
さらには西側のF-14トムキャット、F-15イーグルに対抗するために1969年に開発が始まった。
原型機はT-10と呼称され、1977年に初飛行をしたが、事故が相次ぎ、再設計を余儀なくされた。
そして改修されたT-10Sが1981年に初飛行をし、Su-27の原型となった。
Su-27の機体は20mを越える、戦闘機としては非常に大型である。
また、機体の外観はソビエト中央流体力学研究所の研究結果に拠っており、
同じ研究結果を利用しているMiG-29と共通したデザインを持っている。
しかしMiG-29が局地制空任務に充当されるために小型で済んだのに対し、
防空、長距離制空に充当され、ロシアという広大な土地を、
空中給油なし、増槽なしで任務を達成するために大型化されたものと考えられる。
そのため、航続距離が非常に大きくなり、増槽装備は一切考えられていない。
また、大型であるために兵器搭載量も多く、空対空ミサイルを最大10発装備が可能である。
操縦系統にアナログ式フライ・バイ・ワイヤを利用。
コックピットはアナログ式ながら、データリンクシステム、自動飛行制御システムなどを装備し、
ファザトロンN-001ジューク(NATO名はスロットバック)、コヒーレント・パルス・ドップラー・レーダーを備えている。
だが多目標処理能力に限界があり、同時期のF-15等の西側の機体と比べると見劣りがするのは否めない。
西側に無い装備としては、NSTs-27ヘルメット装着目標指示器、
OEPS-27赤外線探査・追跡(IRST)センサー、レーザー測距離装置などがある。
そしてSu-27の最も大きな特長としては、高機動が挙げられる。
機首を一気に90度まで持ち上げ、その状態のまま水平飛行、大減速を行い、再び水平飛行に戻る、
コブラと呼ばれる機動はその筆頭で、他の戦闘機には一切真似のできない飛行である。
<各形式>
・Su-27P
防空軍向け仕様。
・Su-27S
前線航空軍向け。Su-27Pに対し電子兵装を強化。
・Su-27SK
Su-27Sの輸出型。
・Su-27SMK
Su-27Sに対し、主翼にハードポイントを1ヶ所追加し、増槽搭載を可能とした。デモ機のみで生産には至っていない。
・Su-30KI(Su-27PD)
インドネシア空軍向け仕様。空中給油プローブが追加されたSu-27SKであるが、キャンセルされた。
・Su-27UB
Su-27Pをベースにした訓練用のタンデム複座型。
・Su-27UBK
Su-27UBの輸出型。
・Su-27UBM
Su-27UBを改修したマルチロール機で、誘導爆弾や対艦ミサイルが使用可能となり、グラスコクピット化されている。
Su-30がベースではないため、空中給油用のプローブの装備はしてはいない。
・Su-30(Su-27PU)
Su-27UBの後席が前席とほぼ同じになり、ワークロードの分担が考えられている。また空中給油プローブを装備。
・Su-30K
Su-30に対地攻撃能力を付加、電子装備の変更を行ったマルチロール機。
当初はSu-30MKと呼ばれていたが、今はこの名になっている。
・Su-30MKK
Su-30Kの中国向け仕様。
・Su-30KN
Su-30Kのアップグレード版で、最新の長距離対艦ミサイル等が使用可能。
<搭載兵器>
Su-27が搭載可能な兵器です。
・Gsh-301
30mm機関砲。装弾数150発。
・R-27 "Alamo"
中・長距離対空ミサイル。赤外線、セミアクティブ、アクティブの各種誘導方式がある。
・R-60 "Aphid"
短距離格闘戦ミサイル。赤外線画像認識誘導。
・R-73 "Archer"
短距離格闘戦ミサイル。ヘルメット装着目標指示器と共に約60度のオフボアサイト能力を持つ。
・FAB-100、250、500、1500
通常爆弾。100kg、250kg、500kg、1500kgサイズがある。
・RBK、ZAB、ODAB、BETAB-500
クラスター、ナパーム、燃料気化、徹甲等、各種特殊爆弾。500kgを中心に、250kgサイズの物もある。
・UB-16、32、B-8、13、S-24、25
各種ロケット弾。
![]() スホーイ設計局試作機 Su-30K |